第3回CT委員会 活動報告
開催概要
第3回CT委員会を開催しました。
内容:東京大学川原先生 無線給電のお話、米津様より東京都の取り組みについて
日時:2019 年 1 月 28 日(月) 10:00〜12:00
場所:赤坂サンスカイルーム 3A
発表内容
- 東京大学 川原圭博先生 無線給電に関する取り組みについて
- 米津様 東京都の取り組みについて
発表・議論
東京大学 川原圭博先生 無線給電に関する取り組みについて
無線給電について
- 数10cm~まで届く無線給電により、マイクロモビリティ等の給電が可能に。
- 使用シナリオに焦点をあて、切り取れる無線給電シート・連結型の無線給電タイル等を開発。
マイクロモビリティについて
- 徒歩と自転車とタクシー間の短い距離をつなぐモビリティが必要。
- 鍵となるバッテリー・パワーの問題に対して、街のちょっとした空きスペースで無線給電できるようにする。
- 交通ルールを守ると電源がもらえる等インセンティブづくりを含め、ルールについて行政と妥協点を探っていきたい。
コメント・議論
- 無線給電の出力レベルについて
- 数十ワットであるちょっとしたモビリティ、大きめの家電に使える。
- ペッパー等のロボットには利用できる。 認証によって無線給電を受けられる仕組みにしたい。
- 通信を伴う電磁波には免許が必要。どう折り合いをつけるか協議していく。
- 無線給電のインフラを敷くことで、バッテリーが最適化されていくのでは。 プロダクトの利用範囲をルールの観点から制限・デザインすることで、安全面やまちづくりに活かす。
米津様 東京都の取り組みについて
- 先端事業の推進
- 街に関する情報の取り扱いについて、横のつながりの観点で公的なプラットフォームが最低限必要。
- MaaSの社会モデルに関する実証
- 2020を見据えると、公的移動機関・各モビリティが連携し、街がプラットフォームとなるようまとめていくべき。
- 協調領域(情報の取り扱い)について、事業者と相談・整理して、プラットフォームを推進していきたい。
- 国家戦略特区、サンドボックス制度等により、エリアマネジメントを支援できる。
- 外国企業誘致
- 大学、技術、それを使う主体たちが生態系として街をよくしていく。
- 具体的に、社会的な課題を解決していくプロジェクトを支援したい。
- 湾岸地域の開発について、行政区域を超えた横展開に対してサポートしていく。
コメント・議論
- 文化力から見た街づくりとして、技術とアート関する取り組みもあり、既存の規制を変えていく取り組みもしたい。
- 大学設置等の国の規制に対して、地方との連携も含めてwin-winになるよう働きかけていく。
- スーパーシティの施策に対して、完全キャッシュレス化のように義務付けず、既存ライフスタイルに合わせてバランスを取っていく。
議論
- 議論したい題:街全体としてのデザイン・広域連携・他地域の横展開について。
- 技術ドリブンでなく、生活者目線でのまちのヴィジョンを作る。
- データ活用のプラットフォーム、ガイドラインの作成。
- 得られる貴重なデータを共通化して、街に価値として出していくべき。
- デザインした街が、SDGs を達成するような最先端モデルケースを作れたら良いのでは。
- 竹芝でとるべきデータや活用方法を決めてもよいのでは。具体的には、SDGs 的な観点から労働やエネルギーのデータを取るなど。
- 限られた場所だけでなく、街全体のデータの活用の仕方の議論もしたい。
- 共通で得られたデータ・知財の取り扱いに関して、今後議論を続ける。