スマートシティに関連する事業者・有識者の方にお話を伺うインタビューシリーズ、City&Tech CHANNEL。

今回は渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士の落合 孝文さまにインタビューを行いました。

都市モデルの横展開で留意する点とは

Q:国内外に横展開するにはどうすればいいか?

<落合さま>
国内外では、置かれている環境も違っていたり、住んでいる方の思考も変わってくる部分があると思っている。

都市である竹芝で行ったモデルを、例えば地方でそのままやっても嬉しくない場合もある。実際にそのままパッケージでまるごと移行させられるかどうか、というのは、物にもよると思うが、できないものもあると思う。

どちらかというと、ある種の全体パッケージではなく、モジュール的な1つのまとまりの機能の整備をする、というレベルで、1つの都市でやったことを、他の都市で利用できる、という動きも出てくるのではないかと思う。

竹芝プロジェクトを行う際にも、竹芝でどうしたいか、というだけでなく、仮に他の場所に持っていけるようにするために、どういう部分で切り出したり、一部は使ってもらったり、且つ、どういう形でモディファイしていくか、展開先の現地に合わせることができるのか、ということがあると思う。

また、海外への展開を考える場合、日本国内でこういった議論をしていると、日本人だけの視点になってしまう。ヨーロッパでは、国境を越えることが容易なため、国境を超えた活動も見据えやすい部分があると思うが、島国である日本では、海外へ展開が意識されない場合がある。

そのため、意識的に海外の声を聞き、色々な国の人たちがどういうものを望んでいて、どういう状況にあるのか、最初のうちからしっかり意識したうえで、世界的に見た場合に、色々な国に持ち込んで行きやすい形は、どういうことなのか、考えながら作っていくのも大事なのではと思う。

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