文責:筑間拓実

8/21~23に竹芝ふ頭にて、竹芝夏ふぇす及びロボットショーケーシングが行われた。都市におけるロボットの活用を進めるため、9種類の様々なロボットが出揃った。


会場に着きまず目に入ったのは、大きなりんご型のお店「apfel.mini」と小さな追従運搬ロボット「サウザー」。スマートショップとして、小型ロボットが前方の販売スタッフに追従し、飲料の販売をしていた。人がいくのではなく、ショップがくる。ラストワンマイルが生活の課題としてあげられる中、リアルなショッピング体験が、自分の元へやってくる、そんな未来を想像させた。

また、りんご型のかわいいフォルムが印象的で、街中のアートとしての役割を果たしていた。近年アートによって街の魅力を高める動きが世界的に広がる中、City&Techでも町中デジタルアートの実装がテーマとして上がっている。今回のイベントでは、りんご型スマートショップの他にもビル壁面に投影されたプロジェクションマッピング等、竹芝のアートを夏ふぇすで見ることができた。


また夏ふぇすの屋台では、コネクテッドロボティクスが展開する調理ロボットに人が集まっており、たこ焼きロボット「Octo Chef」は具材を入れてから容器に盛るまでの作業を効率よくこなしていた。さらに、ビールを上手に注ぐロボット、からあげを提供していたロボット「Hot Snack Robot」が稼働しており、ロボットの調理した料理を多くの人が買い求め、その様子を楽しんでいた。
エンターテイメントとしてのロボットの姿や、人とロボットが一緒に働く、近未来の街の様子をうかがわせた。

夏ふぇすの一角では、東大川原研究室とメルカリが共同開発しているパーソナルモビリティ「Poimo」と無線給電ステーションが展示・走行実証を行っていた。胴体は空気で膨らませて乗るため持ち運べるほど軽い、柔らかく安全、という斬新なコンセプトであり、従来とは異なる新たなモビリティの可能性を感じさせた。
また、どこでも設置ができる無線給電ステーションは、走行中・停車中に無意識に充電することが可能。充電・給油に縛られている現在の移動ライフスタイルを変えてくれる可能性を見せてくれた。
パーソナルモビリティと無線給電が組み合わさることで、どこでも手軽に移動できる、快適な移動生活を実現できるのではないだろうか。


そのほかにも、案内役や街のアイコンとしての役割も果たしていたALSOKが展開する警備ロボット「REBORG-Z」、サイバーエージェントのオペレータの能力を拡張する遠隔操作ロボットや、通行客に案内をしてくれる声掛けロボットが夏ふぇすに出揃っていた。

今回の夏ふぇすでは、ワイヤレス給電とスマートモビリティ、案内ロボットとスマートショップの連携など、一部でありながらも技術を個別でなく、面的に実装することで生まれる価値を目の当たりにすることができた。さらにデータ活用プラットフォームが整備されることで、モビリティやスマートショップのデータを共有し、移動中での買い物体験が可能になったりと、さらなる街での生活体験を生み出すことできると考えられる。

街に最新テクノロジーが導入される一歩となるイベントになったのではないだろうか。

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